J1川崎・中村憲剛選手に市民栄誉賞 川崎市「サッカーで幸せ運ぶ」

優勝シャーレを掲げて喜ぶ中村憲剛選手(中央)=11月25日、等々力

 川崎市は1日、サッカーJ1でリーグ優勝した川崎フロンターレ所属で、今季限りで引退する中村憲剛選手に市民栄誉賞を贈呈すると発表した。福田紀彦市長は記者会見で「川崎の名を全国に知らしめ、地域貢献活動にも積極的に取り組んだ」と功績をたたえた。

 市民栄誉賞は、スポーツや文化活動などで市民に希望と誇りをもたらし、市の名を高めることに顕著な業績のあった人が対象。中村選手は、パラリンピック水泳のメダリスト成田真由美さん、東京理科大栄誉教授の藤嶋昭さんに次ぐ3人目の受賞となる。

 福田市長は、中村選手の地域での清掃活動や児童虐待への取り組みなども紹介し、「サッカーというツールで人々を幸せにすることをこれだけ体現した人はいないのでは」と述べた。

 また、市は11月に2年ぶり3回目のリーグ優勝を果たした同チームにスポーツ特別賞を贈呈する予定。各賞は、今月21日に等々力陸上競技場で開かれる同チーム主催の中村選手引退セレモニー、優勝報告会で福田市長から贈呈される。

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