レンジャーズ オドーア&アンドルースの二遊間がレギュラー剥奪

レンジャーズは正二塁手のルーグネッド・オドーアと正遊撃手のエルビス・アンドルースからレギュラーの座を剥奪する方針を固めたようだ。レンジャーズは両選手に対し、複数のポジションを守る準備をするように指示を出したという。ジョン・ダニエルズGMは今季三塁手としてゴールドグラブ賞を受賞したイサイアー・カイナーファレファを正遊撃手として起用する方針を明らかにしており、来季がメジャー3年目となるニック・ソラックには正二塁手となるチャンスが与えられる見込みだ。

クリス・ウッドワード監督は12年間にわたってチームの正遊撃手を務めてきたアンドルースからレギュラーの座を剥奪することについて「エルビスがこのチームのために成し遂げてきたことを考えると、今回の決断は簡単なものではなかった」と心情を吐露。一方、新たに正遊撃手を務める予定のカイナーファレファについては「彼にはそのポジションを務める能力があると信じている」と期待を寄せた。

カイナーファレファはミドル・インフィールダー(二塁と遊撃を守る内野手)としてプロ入りしたが、メジャー昇格のチャンスを増やすために捕手への転向を決断。捕手としてメジャー昇格を果たしたが、捕手としての能力に限界を感じ、今季は内野のユーティリティとして春季キャンプを迎えていた。春季キャンプで正三塁手の座を勝ち取り、周囲を驚かせたが、レギュラー定着にとどまらず、ゴールドグラブ賞まで獲得。来季はプロ入り時のポジションである遊撃に戻ることになる。

なお、カイナーファレファが三塁から遊撃に移ることによって正三塁手が不在となるが、ウッドワードはアンドルースまたはオドーアが正三塁手となる可能性を排除していない。三塁手を外部から補強することも検討されているものの、球団ナンバーワン有望株のジョシュ・ヤングのメジャー昇格が近付いているため、ヤングへの「つなぎ役」が現有戦力から選ばれる可能性も十分にある。正二塁手も春季キャンプで競争が行われる予定であり、アンドルースとオドーアが来季の開幕をレギュラーとして迎える可能性はゼロではなさそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.