新鮮クルマエビ 全国へ 五島で本格化 1日1トン出荷する日も

サイズごとに手早く選別され、生きたまま出荷されるクルマエビ=五島市蕨町、拓水五島事業所

 お歳暮や正月シーズンを前に、長崎県五島市久賀島のクルマエビ養殖場で、出荷作業が本格化している。12月終盤にピークを迎え、1日1トンを出荷する日も。生きたまま全国の食卓に届く。
 拓水五島事業所では7月から出荷を始め、来年1月中旬までの出荷量は計47~48トン(180万~200万匹)を見込む。2日も朝5時から作業し、約400キロを出荷。ピーク時には午前0時前から夜通しで作業に当たるという。
 出荷作業では、養殖場から水揚げしたエビを隣の作業場に運び込み、従業員らが慣れた手つきでサイズごとに選別。生きたまま箱詰めして、本土へ送られた。1匹平均は体長約20センチ、重さ約26グラムという。
 谷合啓介場長(34)は「今年はコロナの影響で飲食店などの需要が減り、市場への出荷は減らした。代わりにおせちの冷凍用や個人向けのインターネット通販などが好調」と話した。

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