手話冊子学校で使って 西都の団体市内全小中へ贈る

子ども向けに手話を紹介する冊子を製作した「ひまわり」のメンバー

 西都市民でつくる手話サークル「ひまわり」(長友優裕会長、13人)は、手話を紹介する子ども向けの冊子「手話で話そう」(A5判、12ページ)を作製した。メンバーは「学校現場などで活用してもらい、より多くの人に、手話を身近に感じてほしい」と話している。
 同サークルは1975(昭和50)年の創設以来、勉強会などを通じた手話の普及活動に取り組んでいる。2019年4月に市手話言語条例が施行されたことを受け、新たな取り組みとして教材を製作した。
 冊子は「あいさつをしてみよう」「気持ちを伝えよう」「天気を伝えてみよう」という3項目に分けて、イラストで手などの動かし方を紹介している。
 また、五十音を示す「指文字」や数字の表現方法を解説するページもあり、基本を学べる内容になっているという。
 小松敦子副会長ら6人が11月30日、西都市役所を訪れ、市内の全小中学校向けに計580冊を市に寄贈した。
 メンバーは「学校現場で手話を指導する際に活用していただきたい」などと要望。川井田和人市教育長は「校長会を通じて各学校に配布し、関心を持った子どもらには手話を学べる場についても伝えたい」と話していた。

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