エンゼルスがクローザー確保 レッズからイグレシアスを獲得

エンゼルスは日本時間12月8日、レッズへ救援右腕ノエ・ラミレスと後日指名選手1名を放出して救援右腕ライセル・イグレシアスと金銭を獲得するトレードが成立したことを発表した。エンゼルスは今季メジャー最多となる14度のセーブ失敗を記録し、元クローザーのハンセル・ロブレスを含む5人のリリーバーをノンテンダーFAで放出。ブルペンの再構築が急務となっていた。通算106セーブの実績を誇るイグレシアスは新天地でもクローザーを務めることになりそうだ。

キューバ出身のイグレシアスは現在30歳。2017年からクローザーに定着し、2017年に28セーブ、2018年に30セーブ、2019年には自己最多の34セーブをマークするなど、レッズの守護神として活躍してきた。今季は22試合に登板して4勝3敗8セーブ、2ホールド、防御率2.74、奪三振率12.13、与四球率1.96と安定したピッチング。1イニング限定でなく、イニング跨ぎのセーブが多いのも特徴だ。来季の年俸は912万5000ドルで、来季終了後にフリーエージェントとなる。

ペリー・ミナシアンGMは「彼はこれまでに素晴らしい成績を残してきた」とイグレシアスの実績を絶賛。「ブルペンは改善したいと思っていた部分だし、彼を獲得できたのは大きい。試合終盤や重要な試合で投げた経験のある投手だからね。とても頑丈な選手だし、仕事に一生懸命取り組む選手でもある。才能があるだけでなく、人間性も素晴らしいんだ」とイグレシアスの獲得に動いた理由を説明した。

一方、イグレシアスを放出したレッズは、来季の観客動員の見通しが立たないなかで年俸総額を削減したいという狙いがあったようだ。ニック・クラールGMは「このトレードによって(イグレシアスの年俸を)別の部分に使うことができる」とコメント。チームは先発投手と遊撃手の補強を必要としており、イグレシアスを放出することによってその資金を捻出した形だ。エンゼルスから獲得したラミレスは、今季21試合に登板して1勝0敗、1ホールド、防御率3.00を記録。数少ない計算できるリリーバーの1人だった。

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