「福祉の未来」をテーマにした第22回福祉教育フェスティバルがこのほど、諫早市内であった。県内外の高齢者、障害者、児童関係の各施設運営者が、コロナ禍での対応と今後の展開について意見を交わした。
各施設とも、コロナ禍以前から手洗いや検温などの感染予防策を日常的に実施している状況を説明。一方、心身に障害のある人の入所施設の場合、長期にわたる家族らとの面会制限が、入所者の体調不良や精神的な不安を引き起こすデメリットも報告された。
東彼東彼杵町の障害者支援施設「常明園」の佐藤正明施設長は「感染リスクをゼロにすることは難しく、もし感染者が発生したらどう動くか、先を考えながら対応することに気を付けている」と述べ、障害に応じた柔軟な対応と感染防止策を模索している状況を説明した。
同フェスティバルは福祉系高校、大学と事業所でつくる長崎福祉教育研究会が毎年開催。今回は会場での発表やセミナーを録画し後日、配信する形式に変更した。
福祉教育フェスティバル コロナ対応策で意見交換
- Published
- 2020/12/10 14:40 (JST)
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