石崎ひゅーい 「アンダードッグ」主題歌弾き語りで感動呼ぶ イメージは「青い炎」と「コンクリートの間に咲く花」

ボクシングにしがみついて生きる3人の男たちを描く映画「アンダードッグ」の公開を記念したトークイベントが、13日に都内で開催された。トークイベントには、主演の森山未來、主題歌を担当した石崎ひゅーい、武正晴監督が登壇。石崎ひゅーいは、主題歌「Flowers」の弾き語りを披露した。

客前でパフォーマンスをするのが1年ぶりなことに加えて森山や武監督が見守る状況に、「とても緊張しています」と語る石崎。だが、いざ演奏がスタートすると力強いパフォーマンスをみせ、会場は大きな拍手と熱気に包まれ、涙を浮かべる観客も多くいた。演奏を終えた石崎は、「今日やっと一緒のリングに立てたという気持ち。森山さんと武監督のおふたりが、まるでセコンドのようでプレッシャーを感じましたが(笑)、楽しかったです」と感慨深げな姿を見せた。

曲について石崎は、ラストの試合のシーンで森山が演じた晃について、「青い炎をまとっているように感じた。赤い炎のようにメラメラはしていないけど、熱い。それを歌にすればよいと思いつくった」と明かした。また歌詞については、「家からスーパーまでの道中でコンクリートの間に咲くきれいとは言い難い花を見つけた。それを見たときにいろんなことがつながった。よかったと思える瞬間だった」と振り返った。

主題歌についての石崎の話を聞いた森山は、「聴けば聴くほど三人のキャラクター(晃・龍太・宮木)に当てはまる歌詞。だから何回も聞いてしまう」「先ほど炎の話がありましたが、晃の炎を再現しくれていると思った。劇中で晃はほとんど語らないし、映画が終わっても彼の頭の中は整理されていない。エンドロールで流れるこの曲が晃の気持ちを表現してくれているように感じた」と納得していた。

最後に武監督が、「僕は“世界中が敵だらけの今夜に 感謝するよありがとう”という歌詞で震えた。エンドロールでこの曲を聞いていると本当に晃と並走しているような気持ちになる。エンドロールが終わって走り出したくなる方もいると思いますが、ここは銀座なので気をつけてもらえば(笑)。映画も音楽もダンスも、観客がいて成立するもの。今日この場に来ていただいた皆さんに感謝します」とあいさつし、トークイベントは終了した。

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