アルファタウリ代表、角田裕毅の仕事を高く評価「フィードバックもエンジニアとの連携も素晴らしかった」/F1若手テスト

 アルファタウリ・ホンダのチーム代表フランツ・トストは、アブダビでのF1若手ドライバーテストで角田裕毅と佐藤万璃音のふたりは非常にいい仕事をし、多くのことを学習、有意義な一日になったと語っている。

 12月15日の合同テストにアルファタウリは日本人ペアを起用して臨んだ。角田にとってF1テストは2回目ながら、最新2020年型に乗るのは初めて、佐藤にとってはこれがF1初走行だった。

2020年F1アブダビテスト 佐藤万璃音(アルファタウリ・ホンダ)

 角田は123周を走り、ベストタイムはC5ソフトタイヤでの1分37秒557、佐藤は127周のなかでC4ミディアムタイヤでの1分38秒495がベストタイムとなった。

「今日のテストは非常にうまくいった。2台で250周を走り、ふたりのドライバーにとって、とてもいいレッスンになったと思う」とトスト代表は語った。

「彼らは、今回のテストのような機会に必要な準備を経験することができた。FIAのコクピット脱出テストもそのひとつで、ふたりとも問題なくこれにパスした。また、これまでのレース参戦時よりも多数のエンジニアたちと協力し合って取り組む作業についても学ぶことができた」

「今回のテストにおいて、セットアップ変更は許されなかったが、ふたりはマシンについて学び、ここに持ち込まれたプライムタイヤとオプションタイヤの比較を行うことができた。アブダビでは特に、タイヤをオーバーヒートさせずに適切な温度まで持っていくための使い方を理解することが、ドライバーにとって重要だ」

「裕毅は11月にイモラでF1テストを経験済みだが、最新スペックのF1マシンで走るのは今回が初めてだった。万璃音は今回初めてF1カーで走行した」

「裕毅はとてもいい仕事をした。非常に優れた技術フィードバックを行ってくれたし、彼がエンジニアと連携して行った作業はとても役に立った」

2020年F1アブダビテスト 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)

「万璃音も堅実な仕事をしてくれた。たくさんの周回を走り、マシンについて、またF1チームの作業の仕方について学習した。この調子で続けていけば、モータースポーツの世界において彼は前途有望である」

「非常に実り多いテストとなり、2020年シーズンをいい形で終えることができた。サーキット、ファエンツァとバイチェスターのオペレーションルームで働くすべてのチームメンバー、そしてもちろんホンダに対し感謝したい。ホンダは素晴らしいサポートを提供してくれ、極めてパワフルかつ信頼性の高いPU(パワーユニット/エンジン)を用意してくれた」

「今年は我々にとってチーム史上最高のシーズンとなった。全員が自分の役割を果たしてきた結果、それを成し遂げることができたのだ」

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