年末の交通安全県民運動始まる 飲酒運転根絶呼び掛け 長崎県内各地

飲酒運転根絶や暴力追放などを呼び掛けてパレードする参加者=大村市本町

 年末の交通安全県民運動が15日、長崎県内各地で始まった。「夕暮れの一番星は反射材」をスローガンに、24日までの期間中、高齢運転者の交通事故防止などを重点項目として呼び掛ける。
 大村市交通安全協会などは年末の防犯や暴力追放、交通安全などを呼び掛け市内をパレードした。年末の交通安全県民運動の活動も兼ねて毎年実施。約70人が参加した。大村署から一日署長に委嘱された大村フラワー大使の小林由果さん(29)らを先頭に、同市本町の市民交流プラザを出発。飲酒運転根絶や暴力追放などを呼び掛けながら中心市街地のアーケードを練り歩いた。吉村博哉署長は取材に対し、「管内では特殊詐欺被害が相次ぎ、飲酒運転による事故も発生している。市民と協力しながら安全、安心な町づくりを進めていきたい」と述べた。
 県警交通企画課によると、今年の交通事故の死者数は14日現在、33人(前年同期比1人増)。うち、65歳以上の高齢者が24人(同9人増)で、このうち運転中の死者は11人(同7人増)に上る。こうした現状に、同課は「高齢者に対する家族からの呼び掛けなど、周囲のサポートもお願いしたい」としている。

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