ヤンキース・キャッシュマンGM ボイト放出の可能性を否定

ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは日本時間12月17日、DJ・レメイヒューとの再契約が今オフの最優先事項であることを改めて強調した。遊撃守備に不安を抱えるグレイバー・トーレスを二塁へ移すためにルーク・ボイトを放出し、レメイヒューに一塁を守らせる可能性が取り沙汰されているが、「レメイヒューのベストポジションは二塁だ」と語り、今季メジャー最多の22本塁打を放ったボイトの放出を考えていないことを明言した。

キャッシュマンは「私はレメイヒューとの再契約に向けて動いていることをみなさんに約束します」と語り、レメイヒューとの再契約に向けて交渉中であることを明らかにした。「彼が最優先だ。全体的な優先事項はアメリカン・リーグの代表としてワールドシリーズに出場し、ワールドシリーズに勝つチームを作ることだ」とキャッシュマン。ワールドシリーズ制覇を目指すうえでレメイヒューは必要不可欠な戦力であるというわけだ。

また、キャッシュマンは自軍からFAとなったブレット・ガードナー、田中将大の両選手とも交渉を行っていることを明らかにした。しかし、あくまでもレメイヒューとの再契約が最優先であり、レメイヒューとの交渉が終わらない限り、他の選手に使える予算が確定しない。ヤンキースは60試合制の短縮シーズンで最大のダメージを受けたチームの1つと言われており、今オフの補強にどれくらいの資金を注ぎ込めるかも不透明である。

さらに「私の計画では、もしレメイヒューと再契約できたなら、彼には二塁を守ってもらう。彼が真価を発揮するのは二塁だ。守備面でのアドバンテージを享受できるだけでなく、あれだけ打てる選手が二塁にいるのは非常に大きい。これが我々の考えだよ」と語り、レメイヒューを正二塁手として起用する方針であることを断言。よって、レメイヒューとの再契約に成功した場合、一塁ボイト、二塁レメイヒュー、三塁ジオ・ウルシェラ、遊撃トーレスという今季同様の布陣で来季に臨むことになるだろう。

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