iisa交流広場25日供用開始 賑わい創出の拠点に 長崎・諫早市

今月完成した諫早駅東地区再開発ビルⅠ棟。右奥のマンションなどのⅡ棟は来年3月末に完成する=諫早市(同市提供)

 2022年度の九州新幹線長崎ルートの暫定開業に合わせ、諫早市が永昌東町に整備している「諫早駅東地区再開発ビルⅠ棟」(iisa=イーサ)が7日に完成した。25日の落成式後、1階の交流広場が供用開始され、市民のにぎわい創出の拠点として期待される。
 市の諫早駅周辺整備事業の一環。Ⅰ棟は鉄骨3~7階建て、延べ約7千平方メートル。17年度から3年かけて2工区に分けて建設。JR諫早駅などに接続するⅠ棟1工区と駅の東西を結ぶ自由通路が18年8月から供用開始され、残るⅠ棟2工区が今回、完成した。工事費は約37億円。
 Ⅰ棟は、1階がイベントなどに利用する交流広場(約130平方メートル)や飲食店など、2、3階は店舗や事務所、4~7階は民間資本によるホテル。交流広場を皮切りに、店舗やホテルは順次、開業する。
 路線バスやタクシーなどが乗り入れる交通広場が21年度末に完成した後、現在の県営バスターミナル(永昌東町)の機能が1階のバス待合所に移転、集約される。マンションと駐車場が入る再開発ビルⅡ棟は来年3月、完成する予定。
 市は2、3階の店舗、事務所スペースの分譲に向けて、一般競争入札の参加申し出を来年3月末まで受け付けている。分譲は12区画(各区画の最低処分価格約950万円~約2590万円)。来年秋の営業開始を見込んでいる。駅周辺再開発課(電0957.22.1500)。

 


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