全国高校駅伝 女子・諫早、前半で入賞圏内に 男子・鎮西学院、3年の意地見せる

本番での力走を誓う女子の諫早

 男子第71回、女子第32回全国高校駅伝大会は20日、京都市のたけびしスタジアム京都発着コース(男子7区間42.195キロ、女子5区間21.0975キロ)で行われる。男女とも都道府県代表の47校が出場。長崎県勢は女子の諫早が2年連続26度目、男子の鎮西学院が3年ぶり15度目の都大路に挑む。スタートは女子が午前10時20分、男子が午後0時半。
 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、主催者側は観客のスタジアム入場禁止、周辺や沿道の応援自粛も求めている。例年、レース前日に実施されていた開会式も中止となり、19日は同市民スポーツ会館で監督会議だけが行われた。
 女子のレースは神村学園(鹿児島)が軸になりそうだ。昨年の2位メンバーが全員残り、都道府県予選で過去最高となる1時間6分4秒をマークした。仙台育英(宮城)は2年連続の男女優勝を目指す。32年連続出場の立命館宇治(京都)をはじめ、世羅(広島)、須磨学園(兵庫)、北九州市立(福岡)なども有力。昨年8位の諫早は2年連続入賞を狙う。
 高速レースが予想される男子は、都道府県予選を全国トップタイムで通過した仙台育英が優勝候補筆頭。続くのは5000メートル13分台が3人の佐久長聖(長野)、外国人留学生を擁する倉敷(岡山)、世羅などか。5000メートルの日本高校記録を持つ石田洸介が引っ張る東農大二(群馬)のほか、洛南(京都)、大牟田(福岡)なども上位をうかがう。鎮西学院は県高校記録(2時間5分36秒)更新を掲げて臨む。

男子の鎮西学院

 県勢は女子の諫早、男子の鎮西学院とも17日に京都入り。コースの下見も含めて最終調整した。諫早の藤永監督は「これが今のチームの最善。調子のいい選手から起用した」、鎮西学院の入江監督は「調子は上々。選手たちも自信を深めている」とそれぞれの現状を口にした。
 2年連続入賞を目指す諫早は1、2年生チームでの挑戦。1区は最も状態がいい水谷、2区はチーム随一の走力がある川口を配置した。1、2区で入賞圏内につけ、後半は順位をキープする狙いだ。藤永監督は「目標の入賞にこだわり、昨年の8位が本物だったと証明してほしい」と選手たちの奮起を願う。
 鎮西学院は故障から戦列復帰した6区本山をはじめ、4区山下以外は3年生で編成。県高校記録の更新を目標に、ロードの適性がある1区小林から、全国の速いレース展開に食らいつくためのオーダーを組んだ。入江監督は「3年生の意地とやってきたことの集大成を見せてほしい」と期待を込めていた。

◎県勢のオーダー

女子・諫早
▽1区(6キロ)水谷 陽菜(2年)
▽2区(4.0975キロ)川口 幸奈(2年)
▽3区(3キロ)藤丸  結(1年)
▽4区(3キロ)樋口みさき(2年)
▽5区(5キロ)川尻 優里(2年)

男子・鎮西学院
▽1区(10キロ)小林 大晟(3年)
▽2区(3キロ)平山喜一朗(3年)
▽3区(8.1075キロ)渡野 幹大(3年)
▽4区(8.0875キロ)山下  蓮(2年)
▽5区(3キロ)濱田  光(3年)
▽6区(5キロ)本山凜太朗(3年)
▽7区(5キロ)宮川康之介(3年)


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