島原温泉が美容マスクに 「島原美人」発売 雲仙、小浜と3湯そろう

温泉の源泉を配合した3種類のフェースマスク。中央の商品が今回販売を開始した島原美人=島原市城内1丁目、島原城

 島原温泉の高濃度炭酸泉をたっぷり含んだ美容フェースマスク「島原美人」が発売された。既に雲仙温泉の「雲仙美人」と小浜温泉の「小浜美人」も販売中で、雲仙、小浜、島原の3温泉地をエリアとする「雲仙温泉郷」3湯の商品が出そろった。関係者は「島原半島PRの一役を担えれば」と期待する。
 島原美人は、島原市内の観光施設を運営する島原観光ビューローが製作。雲仙、小浜両美人の発売元で両温泉街の旅館などでつくるまちづくり会社「雲仙みらいかたる」(雲仙市)からの提案を受け、6月に商品開発を始めた。
 島原美人には、島原市内の宿泊施設が提供した源泉を50%配合。同施設の泉質には、肌の汚れを落とすクレンジングの作用があるという。初回生産は145リットルの源泉を用い、1万枚を製造した。
 島原藩時代から薬草栽培が盛んで薬草と縁が深い土地柄を考慮したヨモギと、将軍家に献上されていたとされる梅の2種類から抽出した成分も加えたことで、肌を整える効果もあるという。
 1枚入り370円(税別)。販売場所は島原港ターミナル(下川尻町)の観光案内所や島原城(城内1丁目)の売店、観光交流センター「清流亭」(新町2丁目)など。問い合わせは島原観光ビューロー(電0957.62.4766)。

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