ソフトバンク和田が〝不惑の進化〟を誓う 40歳シーズンで今季最速超えの「147、148キロを目指す」

トークイベントで笑顔の和田毅

ソフトバンクの和田毅投手(39)が27日、7月の豪雨で甚大な被害を受けた熊本・人吉市の復興支援を目的としたトークイベントを福岡市内で開催した。

会場では自身の投球フォームが書かれた水墨画のレプリカを販売。売り上げの一部と自身のポケットマネーを人吉市に寄付した。

そんなベテラン左腕が来季に向け誓ったのが〝不惑の進化〟だ。2月に40歳を迎える2021年シーズン。目標は「今年は間(間隔)を空けてのローテーションだった。他の若い投手と一緒にずっと中6日で投げられるようになりたい」

最低限のノルマには、残り7勝と100回1/3となっている「日米通算150勝&2000投球回」の達成を掲げた。

それだけではない。40歳を迎えても進化を目指す。もともとスピードガン以上の速さを持つ直球が武器の左腕だが、今季は球速自体も再び急上昇。シーズン途中から左腕・嘉弥真と競い合っていた〝スピードバトル〟こそ今季は1キロ差で敗れたものの、自己最速に迫る最速146キロをマークしてみせた。「歳、歳の年に1年ごとにスピードが落ちていくことは良くない。147、148キロを目指していって維持していかないといけない」とさらなる球速アップを目指す。

〝アンチエイジング〟は球速だけにとどまらない。「イニングも今年は5回や6回が多かった。6回、7回、8回と投げられるようにやっていかないといけない。若かろうが年をとろうが、上を目指していかないといけない」と腕をぶした。

今季は8勝1敗、防御率2・94の好成績をマーク。球団も高く評価し、来季からの2年契約を結んだ。直球で押す若々しいスタイルでチームのV奪回に大貢献した和田。衰え知らずの〝40歳サウスポー〟がV5も支える。

© 株式会社東京スポーツ新聞社