【スピードスケート】女子500M3位の郷亜里砂「もっともっと高めていかないと」

銅メダルを手にする郷亜里砂(代表撮影)

スピードスケート女子の郷亜里砂(33=イヨテツク)が着実に進化を遂げている。

平昌五輪では満足な結果を残せず、一度は現役を退いたが、再びリンクに帰ってきた。今季は新型コロナウイルス禍の影響で難しい調整を強いられた中、先月の全日本選抜競技会帯広大会(北海道・明治北海道十勝オーバル)の女子500メートルで平昌五輪同種目金メダリスト小平奈緒(34=相沢病院)に勝利して優勝。28日の全日本選手権(北海道・明治北海道十勝オーバル)の同種目では、平昌五輪で金、銀、銅メダルを獲得した高木美帆(26=日体大職)と小平に敗れたものの、38秒19のタイムで3位に入った。

しかし、当の本人は不満顔。「もっと自分は上を目指してやってきているので、この結果では悔しい。いい感じで今シーズンは来ていたが、試合や練習やトレーニングを積み重ねる中で、もっともっと改善していかないといけないところも分かってきた。自分の力不足も実感した」と唇をかんだ。

来季には、北京五輪を控えていることから「改善できている部分はあるが、まだまだ自分の中では全部が全部いいとは言い切れないところもあるので、これからもっともっと高めていかないといけない」と気合は十分。五輪の借りは五輪で返す覚悟だ。

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