【スピードスケート】「純粋に速くなりたい」2冠・高木美帆の視線の先にあるモノとは

国内最高記録を樹立し、ガッツポーする高木美帆(代表撮影)

平昌五輪で金、銀、銅メダルを獲得したスピードスケート女子の高木美帆(26=日体大職)がさらなる高みを見据えている。

全日本選手権(28日、北海道・明治北海道十勝オーバル)では、500メートルと3000メートルで優勝。2冠に輝いたものの「(500メートルの)スタートももうちょっといけるなと思っている。全体的にもうちょっといけるなっていうような、詰めが甘い部分が多いと感じている。なので、世界を見たときにこの結果ではちょっといいところで終わってしまうと思っている。3000メートルも一緒だが、まだまだ満足していない」と厳しめの自己評価を下した。

今大会は1000&1500メートルにも出場する意向を示している。短距離と中長期の両立は決して簡単なことではないが「昨季の世界スプリントで戦ったときにある程度のところでは走れると感じたが、その先にってなると未知のところがあると感じたので、その先の世界を見てみたいと思った。冷静に考えると欲張りなことを言っていると思うが、可能性のあるものはどんどんやっていきたいと思っている。純粋に速くなりたいっていう気持ちが強いと思う」と闘志を燃やす。

新型コロナウイルス禍の影響で、思うように実戦を積めない期間が続いていても「世界で戦えないからこそ、強く世界を意識して戦うことも大事」ときっぱり。北京五輪に向け、自らの力で道を切り開いていく。

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