大みそかに行われるWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ。王者・井岡一翔(31=Ambition)に同級1位の田中恒成(25=畑中)が挑む注目の一戦が、英国でも生中継されることが明らかになった。
日本初の4階級王者の一翔と、勝てば世界最速の4階級制覇となる田中。日本人の軽量級最高峰対決として大いに注目されている試合が、ボクシング大国の英国でもリアルタイムで放送される。
この試合をオンエアするのはスポーツ専門局「プレミア・スポーツ」内の「BOXネーション」というチャンネル。日本では午後6時からTBS系列で全国中継されるのと同時刻の、英国時間31日午前9時から放送される。
英国での日本人ボクサーというと、昨年5月にグラスゴーで行われたWBSS(ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ)準決勝で、現WBAスーパー&IBF世界バンタム級王者の井上尚弥(27=大橋)がエマニュエル・ロドリゲス(28=プエルトリコ)に2ラウンドKO勝ちして強烈なインパクトを残した。
その影響もあってか、英国に拠点を置いているケースの多いブックメーカーも一翔VS恒成戦を賭けの対象にしている。
「プレミア・スポーツ」の番組リストでは井岡のスペルが「Loka」となってしまっているとはいえ、日本人対決の注目度がジワジワと上がってきていることがうかがえる。
新型コロナウイルスの変異種が流行している英国では、基本的に「ステイホーム」が指示されている状態。また、年末年始に連日試合が組まれているサッカーのプレミアリーグも、大みそかだけは試合がないので、外出できずスポーツ観戦に飢えた人がチャンネルを合わせる可能性も大いにある。
ともにこの一戦に勝って海外への進出に意欲を見せる両者。ボクシング人気の高い英国のファンをうならせる勝ち方ができれば、自分の道も開けていく。