【スピードスケート】「余計なプライドは持たない」五輪女王・小平奈緒はマイペースで復活へ

女子1000メートルで4位に終わった小平奈緒(代表撮影)

平昌五輪スピードスケート女子500メートル金メダルの小平奈緒(34=相沢病院)が静かに闘志を燃やしている。

全日本選手権(29日、北海道・明治北海道十勝オーバル)の女子1000メートルでは、リンクレコードで優勝した高木美帆(26=日体大職)に2秒32差を付けられ、4位に沈んだ。

今季は、12月上旬からフォームの改造に取り組んできたものの、28日の500メートルでも2位に終わるなど、結果は振るわず。大会中には「3週間では足りなかった」と語る場面も見られたが、この日は「思った以上に力が入らない。氷を捉えられず、本来の体の深いところで力が入っていない」ときっぱり。冷静に自己分析をしながらも、言葉の節々からは悔しさがにじみ出ていた。

当然周囲から心配の声も漏れているが「余計なプライドは持たないで、ひたすら目の前にあることをしっかり自分のものにしていければ」と力を込める。

直近の目標は、全日本選抜競技会長野大会(来年2月、長野・エムウェーブ)での完全復活。「やり残しがないようにやりつくしたい」と意気込む女王に迷いはない。

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