長崎県内6市2町27人コロナ感染 重症6人 壱岐市で約4カ月ぶり確認

新型コロナウイルス感染者の入院状況(28日午後7時現在)

 長崎県、長崎、佐世保両市は29日、新たに6市2町の計27人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県内の感染者は計611人。県によると、28日午後7時現在の重症者は前日から4人増えて6人。感染拡大が続く佐世保県北医療圏の確保病床も9床増やし48床としたが、44床が埋まっている。県は「他の医療圏での受け入れも含めて病床を確保したい」としている。

 感染者の内訳は長崎市11人、佐世保市7人、西海市2人、諫早市1人、壱岐市1人、雲仙市1人、西彼長与町3人、東彼川棚町1人。
 長崎市では市立保育所の女性保育士が感染。21、22の両日は勤務し、22日夜に発熱した。23日以降は休みいったん解熱したが、26日に再び発熱。28日に陽性が確認された。市が濃厚接触者らを調査中。
 壱岐市では約4カ月ぶりに感染者を確認。九州郵船の乗組員で福岡県在住の30代男性。県と同社によると、27日に悪寒やのどの痛みがあり、28日朝の対馬・厳原港発のフェリーに乗船中、乗組員食堂で意識を失い転倒。壱岐・芦辺港で下船して検査したところ、陽性が判明し入院した。
 現在は軽症・中等症。乗組員はマスクを着用して業務に当たっていた。濃厚接触者の乗組員2人と接触者6人を特定し、検査する。同社は船内を消毒し、通常通り運航している。
 またクラスター(感染者集団)が発生した長崎市の井上病院、佐世保市の高齢者福祉施設、西海市の長崎セント・ノーヴァ病院関連の陽性者も判明し、それぞれの感染者の合計は22人、12人、33人となった。


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