パドレス さらなる戦力充実に向けてプロファーとの再契約に興味

昨季14年ぶりのポストシーズン進出を成し遂げたパドレスはブレイク・スネル、ダルビッシュ有、金河成(キム・ハソン)を次々に獲得し、「打倒・ドジャース」の態勢を着々と整えている。地元紙「サンディエゴ・ユニオン・トリビューン」のケビン・エイシーによると、先発投手の補強を終えたパドレスはさらなる戦力充実に向けてブルペンと控え外野手の補強にシフトしつつあり、カービー・イエーツに加えてジュリクソン・プロファーとの再契約にも興味を示しているようだ。

パドレスがキムを獲得した時点でプロファーと再契約を結ぶ可能性は消滅したかに思われた。キム自体もレギュラーの座は保証されておらず、プラトーン起用やユーティリティ起用の可能性が取り沙汰されているからだ。そこにプロファーが加われば、さらに人員がダブついてしまうことになる。しかし、パドレスが依然としてプロファーに興味を示しているということは、「打倒・ドジャース」のためにはそれくらい充実した戦力が必要だと考えているのだろう。

現在27歳のプロファーは昨オフにアスレチックスからトレードでパドレスに加入し、2020年シーズンは56試合に出場して打率.278、7本塁打、25打点、7盗塁、OPS.771を記録。ジェイク・クロネンワースの台頭やトミー・ファムの故障といったチーム事情もあり、当初予定されていた二塁よりも左翼を守る機会のほうが多かったが、左翼を守れることを証明したことがプロファーの価値を高めたとも言える。

パドレスは二塁にクロネンワース、左翼にファムがおり、ここにキムも加わるため、必ずしもプロファーを呼び戻す必要はない。エイシーによると、パドレスは年俸500万ドル前後での再契約を希望しているようだが、レギュラー待遇でないことも含め、プロファーがパドレスからのオファーに満足するかどうかは不透明だ。

とはいえ、キムの獲得後もプロファーとの再契約を目指していることからもわかるように、パドレスが本気で「打倒・ドジャース」を目指していることは間違いなさそうだ。

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