【箱根駅伝】往路3位の駒大 総合V圏内も大八木監督がエースにゲキ「田沢のタイムがね」

4区の酒井(左)にタスキをつなぐ駒大3区の小林(代表撮影)

狙い通りの位置につけた。第97回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)の往路が2日に行われ、駒沢大が3位でフィニッシュ。13年ぶりの総合Vに望みをつないだ。

1位創価大との差は2分21秒。「逆転の駒大」復活へ、これ以上ないシチュエーションがそろったが、名将・大八木弘明監督(62)に笑顔はなかった。

「巻き返そうと思ったが、ラストで上げられなかった」と15位でタスキを受け取った2区のエース・田沢廉(2年)は、順位を8位にまで押し上げるも、区間7位止まり。大八木監督のプランでは田沢で首位争いを視野に入れていただけに「田沢のタイムがね、もうちょっと出してくれればね」と唇をかんだ。

ただ、3区で準エース・小林歩(4年)が区間2位の好走で2位に浮上。5区は鈴木芽吹(1年)が東洋大の宮下隼人(3年)に抜かれたが、区間4位の激走。全員の力で上位を守り抜いた。

明日(3日)の復路に向けて「若いチームで思い切っていきたい。6区、7区で少しずつ前を詰めていってもらいたい」と展望を語った大八木監督。平成の常勝軍団が、令和の時代も強さを見せつけることはできるか。

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