石井新監督は豊富な内野陣をどう配置する? 楽天の開幕スタメンを最速予想

楽天・浅村栄斗、涌井秀章、鈴木大地(左から)【写真:荒川祐史】

昨季4位に沈み石井一久GM兼監督が誕生、ドラフトでは早川を獲得

2020年は序盤に首位を走ったものの、中盤以降に失速して4位に沈んだ楽天。石井一久GMが新監督に就任し「GM兼監督」として率いる2021年は、3月26日に日本ハムとの開幕戦を迎える。助っ人を大幅に刷新して、ドラフトでは目玉の早大・早川隆久投手を4球団競合の末に獲得。春季キャンプやオープン戦を通じてチーム内の勢力図に変動が起きることは予想されるが、現時点での開幕スタメンを占ってみたい。

1(遊)小深田大翔
2(一)鈴木大地
3(三)茂木栄五郎
4(二)浅村栄斗
5(左)島内宏明
6(指)ディクソン
7(右)小郷裕哉
8(捕)太田光
9(中)辰己涼介
開幕投手 涌井秀章

内野は流動的となりロメロの穴を誰が埋めるのかが鍵に、開幕投手の大穴は…

2019年ドラフト1位で1年目から打率.288をマークし、新人王投票では2位に入った小深田がリードオフマン最有力か。昨季は移籍1年目ながら打率.295と結果を残し、起用な打撃も可能な鈴木大との1、2番コンビが続させるとみる。

昨季は腰痛で73試合の出場にとどまった茂木を3番に据えた。打率.301と勝負強く、主砲・浅村の前を担うチャンスメーカーとして適任だろう。4番には昨季32発で本塁打王の浅村。5番には昨季もその後ろを打つことが多かった島内を並べた。

ポイントとなるのは、昨季ロメロが入ることの多かった6番か。現状では新助っ人のディクソンがその代わりを担うと予想する。もしくは契約に合意したと報道されたルスネイ・カスティーヨら、これからチームに加わるかもしれない新助っ人が滑り込む余地もあり、未知数となりそうだ。

7番には昨季、打率.295と奮闘した小郷、8番には太田、9番には辰己を並べた。太田は田中貴、辰己は田中和とのポジション争いが予想される。また、内野陣は筆頭に銀次や内田らも控えており、様々なバリエーションが考えられ、石井新監督は頭を悩ませそうだ。

開幕投手は昨季最多勝の涌井としたが、則本昂や岸との争いになりそうだ。エースの則本昂は昨季18試合で5勝7敗、防御率3.96と本調子ではなかったが、キャンプで復調をアピールしたいところ。また、新人の早川も大穴として候補になるだろうか。2013年には新人の則本に大役を任せた過去もある楽天。石井新監督は果たして誰を指名するのだろうか。(Full-Count編集部)

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