新型コロナウイルス感染拡大を巡り、川崎市の福田紀彦市長は4日の会見で、重症、中等症患者に対応する即応病床数を今月中旬までに42床増やし、180床にすると明らかにした。地域医療は「危機的な状態だ」とし、準備病床をすべて即応病床に切り替える準備を進める考えを示した。
市健康福祉局によると、重症、中等症患者を受け入れている病床数は昨年12月31日現在で138床。一方、今年1月4日現在の重症患者は14人、中等症患者は99人で、計113床を利用している状態だという。
市長は市内の感染状況について、重症患者は「劇的に増えているわけではない」としたが、「中等症以上が非常に増え、通常の地域医療をいじめている状態」との認識を示した。