聖和女学院 速攻スタイル貫く 3年ぶりの全国舞台 全日本バレー高校選手権 きょう開幕

速攻に磨きがかかってきた女子の聖和女学院=大村市、シーハットおおむら

 長崎県大会決勝で九州文化学園にストレート勝ち。昨年1月の県新人大会、7月の県協会長杯と合わせて県内3冠を達成すると同時に、3年ぶりの全国切符をつかんだ。主将の津田は「自分たちにとっては最初で最後の全国。聖和らしい速攻スタイルを貫いて、見ている人たちを楽しませたい」と本番を心待ちにしている。
 予想スタメン6人の平均身長は168センチ。全国の高さに対抗するため、全員で粘り強く拾って、素早く切り返すスタイルを磨いてきた。テンポよく相手を揺さぶる攻めで得点を重ねる。セッターは津田、宮田、古川、山﨑の4人を登録。それぞれ個性が違うため、状況に応じて起用していく。
 攻守両面で柱となるのは、打点が高いMB岡住、ブロックアウトが巧みなOH中嶋、幅を使った攻撃が得意なOP中村ら3年生。OH田口とMB山下が得点源で、田口は最高到達点286センチの打点から力強いスパイクを放ち、山下は速攻の成功率が上がってきた。2年生リベロの吉田と佐伯が好レシーブで支える。
 2年目となる榊原メンタルトレーナーの存在も大きい。監督、選手からの信頼が厚く、一人一人の心の成長をサポート。自立した選手が増え、チームがまとまってきた。
 初戦の近江(滋賀)、続く西邑楽(群馬)に勝てば、8強入りが懸かる3回戦で東京第1代表の文京学院大女と当たる可能性が高い。岡田監督は「自分たちのバレーをやり通して強者にチャレンジしたい」と選手たちの奮起に期待を込める。

 


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