ジャイアンツ 正捕手・ポージーの控えとしてカサリを獲得

ジャイアンツは日本時間1月5日、レッズからノンテンダーFAとなっていたカート・カサリと1年契約を結んだことを発表した。メジャーリーグ公式サイトでジャイアンツの番記者を務めるマリア・グアルダードはカサリの年俸が150万ドルであることを伝えている。ジャイアンツは2020年シーズンの出場を辞退したバスター・ポージーが今季は正捕手として戦列に戻ってくる予定であり、カサリはポージーの控えを務めることになりそうだ。

現在32歳のカサリは、昨季レッズで31試合に出場し、打率.224、6本塁打、8打点を記録。打率はキャリア通算を下回ったが、15打席に1本というハイペースで本塁打を放ち、四球の数も多かったため、出塁率.366、長打率.500、OPS.866という好成績となった。メジャー通算ではレイズで4年、レッズで3年の合計7年間プレーし、328試合に出場して打率.230、37本塁打、105打点、OPS.728をマークしている。

昨季のジャイアンツは、正捕手のポージーが出場辞退を表明したため、ジョーイ・バート、チャドウィック・トロンプ、タイラー・ハイネマンという経験不足の捕手陣で戦わざるを得なかった。球界トップクラスの有望株として期待されていたバートだが、AAA級を経験しないままメジャーへ昇格したため、ハイレベルな投手への適応に大苦戦。33試合に出場して打率.233、0本塁打、7打点、OPS.609という期待外れの成績に終わった。ジャイアンツはカサリを獲得したことにより、バートにマイナーでの実戦経験を積ませる時間を与えることが可能になった。

現在、ジャイアンツの40人枠内にはポージー、カサリ、トロンプ、バートと4人の捕手がいる。ノンテンダーFAとなったあとに再契約したトロンプはマイナー・オプションが残っているため、ジャイアンツは正捕手・ポージー、控え・カサリの体制で2021年シーズンの開幕を迎えることになりそうだ。

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