【新型コロナ】県内感染者、初の600人超

 新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、神奈川県内で5日、新たに6人の死亡と622人の感染が明らかになった。1日当たりの新規感染者数は、昨年12月31日の588人を上回り過去最多を更新した。600人を超えたのは初めて。

 横浜市で昨年大みそかの280人に次ぐ253人、川崎市で過去最多の130人、相模原市で過去最多に並ぶ43人の感染が判明するなど、多くの自治体で感染が拡大した。

 死亡が報告されたのは、横浜市4人、相模原市1人、鎌倉市1人の計6人。県内の累計死者数は296人になった。4日時点の入院患者は673人で、内訳は重症79人、中等症545人、軽症・無症状49人。自宅や宿泊施設での療養者も2738人に上っている。

 全国で感染が急拡大した「第3波」により、県内も昨年11月初旬から増加ペ-スが加速。1日当たりの新規感染者数は同18日に200人、12月17日に300人を上回り、24日に495人、31日に588人と高止まりしている。

 死者数も過去最悪のペ-スで推移しているほか、即応病床に対する病床利用率が80%に達するなど医療現場は逼迫。黒岩祐治知事は4日、「ステ-ジ4(爆発的感染拡大)の直前だ」と危機感をあらわにし、飲食店やカラオケ店の営業時間短縮を要請するとともに、県民に夜間の外出自粛を呼び掛けた。

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