マリナーズの「単年成績ベストナイン」 2004年イチローが選出

日本時間1月5日、メジャーリーグ公式サイトでは各球団のビートライター(番記者)が担当球団の「単年成績ベストナイン」を選出した。これは単年の個人成績をもとに、各ポジションで球団史上最高の成績を残した選手を選出する企画だ。マリナーズは昨年限りでの引退を表明したグレッグ・ジョンズ記者が担当し、右翼手部門では2004年のイチローが選出。2019年にアメリカ野球殿堂入りを果たしたエドガー・マルティネスは三塁手と指名打者の2部門で選ばれている。

2004年のイチローは161試合に出場して打率.372、8本塁打、60打点、36盗塁、OPS.869を記録。ジョンズは「イチローは(メジャー1年目の)2001年にアメリカン・リーグMVPと新人王を受賞したが、ジョージ・シスラーのメジャー記録を84年ぶりに更新する262安打を記録し、両リーグ最高かつ自己ベストの打率.372をマークしたシアトルでの4年目のシーズンのほうが優れていた。当時30歳のイチローは、10年連続オールスター・ゲーム選出と10年連続ゴールドグラブ賞の4年目だった。さらに36個の盗塁を記録し、19度の敬遠はリーグ最多だった」とこの年のイチローの活躍を振り返った。

三塁手と指名打者の2部門で選ばれたマルティネスのほか、遊撃手部門で1996年のアレックス・ロドリゲス、中堅手部門で1997年のケン・グリフィーJr.、先発投手部門で1995年のランディ・ジョンソンとマリナーズの歴史に名を残すスター選手たちが勢ぞろい。ジョンズが選んだマリナーズの「単年成績ベストナイン」の顔ぶれは以下の通りである。

捕手:ダン・ウィルソン(1996年)
138試合 打率.285 18本塁打 83打点 1盗塁 OPS.774

一塁手:アルビン・デービス(1984年)
152試合 打率.284 27本塁打 116打点 5盗塁 OPS.888

二塁手:ブレット・ブーン(2001年)
158試合 打率.331 37本塁打 141打点 5盗塁 OPS.950

三塁手:エドガー・マルティネス(1992年)
135試合 打率.343 18本塁打 73打点 14盗塁 OPS.948

遊撃手:アレックス・ロドリゲス(1996年)
146試合 打率.358 36本塁打 123打点 15盗塁 OPS1.045

左翼手:ラウル・イバニェス(2006年)
159試合 打率.289 33本塁打 123打点 2盗塁 OPS.869

中堅手:ケン・グリフィーJr.(1997年)
157試合 打率.304 56本塁打 147打点 15盗塁 OPS1.028

右翼手:イチロー(2004年)
161試合 打率.372 8本塁打 60打点 36盗塁 OPS.869

指名打者:エドガー・マルティネス(1995年)
145試合 打率.356 29本塁打 113打点 4盗塁 OPS1.107

先発投手:ランディ・ジョンソン(1995年)
30試合 18勝2敗0セーブ 防御率2.48 214.1回 294奪三振

救援投手:エドウィン・ディアス(2018年)
73試合 0勝4敗57セーブ 防御率1.96 73.1回 124奪三振

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