阪神・新助っ人ロハスに浮上した〝入れる・入れない問題〟

矢野監督に思わぬ悩み!?

昨季、韓国プロ野球で本塁打と打点の2冠に輝いたメル・ロハス・ジュニア外野手(韓国KT=30)が新加入する阪神で、登録名の表記に「ジュニア」を〝入れる・入れない問題〟が浮上しそうだ。

父が元メジャーリーガーのロハスは4季を過ごした韓国でユニホーム表記や試合中の球場アナウンスは「ロハス」だったが、登録名は「メル・ロハス・ジュニア」。これがプレーに影響したかどうか定かではないが、過去の助っ人で登録名の1文字「ある・なし」で成績が大きく変化した例もある。

ソフトバンク、阪神、ロッテと3球団で日本通算75勝のジェイソン・スタンリッジ投手は2007年途中にソフトバンクに入団した際、登録名は「スタンドリッジ(Standridge)」だった。来日1年目こそ7勝したが、2年目は未勝利で解雇された。

しかし、09年の米球界復帰を挟み、10年途中の阪神入りを機に登録名を「スタンリッジ」にすると一気に覚醒。4年で35勝を挙げ、14年のソフトバンク復帰後も阪神時代の登録名のまま21勝、16年にはロッテで12勝をマークし、17年には国内FA権を取得するなど「スタンリッジ」の名で一時代を築いた。

通訳経験のある球界関係者は「スタンリッジは『スタンドリッジ』と呼ばれていた時代は違和感を感じていたと思う。登録名を『スタンリッジ』にしたのは阪神の担当者のファインプレー」とした上で「些細なことですが、呼び名や呼称がデリケートなのは万国共通。気分よくやってもらうためにも、周りから『どう呼ばれたいか? 表記されたいか?』を聞いておく価値はあります」と話す。

ひとまず本人の意思確認ぐらいはしておいた方がいいかもしれない。

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