今夏の横浜市長選、太田市議が出馬意向 「IR誘致に反対」 15日に表明へ

太田正孝氏

 8月29日の任期満了に伴う横浜市長選に、市議の太田正孝氏(75)=同市磯子区=が無所属で出馬する意向を固めたことが5日、分かった。15日に会見を開き、正式表明する。

 神奈川新聞社の取材に対し、太田氏は「カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致には反対。市民本位の政治をするためにも、市政を刷新しなければならない。市民の心が通う政治をしていきたい」と語った。

 1979年から市議を11期務めてきた太田氏は現在、立憲民主党の党籍を持つが、市会では会派に所属せず無所属として活動している。

 太田氏は同市磯子区出身。中央大を中退し、社会福祉法人の理事長や行政書士なども務めている。

 市長選を巡り、出馬の意向が明らかになったのは初めて。現在3期目の林文子市長は、態度を明らかにしていない。

 太田氏が籍を置く立憲民主党県連は、市長選への候補者擁立について「検討中。他党や市民団体などの協力を得ながら、擁立作業を進めていきたい」としている。

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