デイトナ24時間:ミース、LMP2デビューへ。3連覇狙うドラゴンスピードが布陣固める

 アウディワークスドライバーのクリストファー・ミースは、今月下旬に行われるロレックス24・アット・デイトナ(デイトナ24時間レース)に向けてアナウンスされたドラゴンスピードのらラインアップに加わり、同イベントでLMP2デビューを果たすことになった。

 2020年のロレックス24優勝チームであるドラゴンスピードはミースの他、デブリン・デ・フランチェスコと、ファビアン・シラーを18号車オレカ07・ギブソンのドライバーとしてエントリーさせ、すでに出場が発表されているブロンズドライバーのエリック・ルクスと合流することを確認した。

 また、チームは1月30日にスタートするIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権開幕戦に向け、僚友81号車オレカのドライバーにベン・ハンリー、ギャレット・グリスト、ロブ・ホッジス、2020インディカー・ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得したリヌス・ビーケイを指名している。

 ニュルブルクリンク24時間レースとバサースト12時間レースの優勝ドライバーであるミースは、これまで一度もプロトタイプカーに乗った経験がない。しかし、アウディファクトリーの一員として、ランド・モータースポーツのアウディR8 LMSで過去3度、デイトナを戦っている。

「2020年の欠場の後、ロレックス24のためにデイトナに戻れることは大きな意味のあることだ」と、2017年のGTDクラスで2位になったミースは語った。

「LMP2カーに乗るのは初めてなので、エルトン(・ジュリアン:ドラゴンスピード代表)やスポンサーのモンタプラストと、ウィルヘルム・メイからの信頼に感謝している」

「エリック、デブリン、そして友人でありライバルでもあるファビと一緒に、僕たちは最強のクルーのひとつになるだろう。レースのスタートが待ち遠しいよ」

 11月に参戦がアナウンスされたルクスと同様に、ミースのチームメイトとなるデ・フランチェスコとシラーは、ともにLMP2カーでのレース経験を有する。

 20歳のデ・フランチェスコは2018年のデイトナとプチ・ル・マンで、JDCミラー・モータースポーツのオレカ07をドライブし、シラーは2017年のAsLMSアジアン・ル・マン・シリーズをオレカ03R・ニッサンで戦った。

「18号車のドライバーたちは、若々しいスピードと豊富な耐久レースの経歴、デイトナでの経験、さらにファクトリーレースチームの規律を兼ね備えている」と語るのは、ドラゴンスピードの代表を務めるジュリアンだ。

「私は彼らがLMP2クラスの優勝候補になるのは間違いないと考えている。そうなるようにレーザーの焦点を当てているからね」

エリックとの再会に加え、デブリン、クリス、ファビアンをチームに迎えることをうれしく思う。私たちのスポーツと世界にとって、より良い年になることを願っているよ」

ドラゴンスピードは昨年、ハンリー、コリン・ブラウン、ハリソン・ニューウェイ、ヘンリック・ヘドマンとともにデイトナで勝利を飾った。2021年は2台体制で、3年連続のLMP2クラス優勝を目指す。

2020年のデイトナ24時間で、クラス優勝を飾ったドラゴンスピードの81号車オレカ07・ギブソン

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