年末年始の輸送人員41%減 神奈川県内私鉄、新型コロナ響く 京急は48%減

京急大師線

 神奈川県内に路線を持つ大手私鉄5社(京王電鉄、小田急電鉄、東急電鉄、京浜急行電鉄、相模鉄道)が6日発表した年末年始(12月31日~1月3日)の定期外輸送人員の合計は、前年同期比41.9%減の615万5千人だった。

 新型コロナウイルスの感染拡大による帰省や行楽の自粛、初詣の見送りのほか、大みそかの終夜運転の取りやめが響き、前年同期の1058万8千人から大幅に減った。

 落ち込み幅が最も大きかったのは京急で、48.5%減の109万2千人だった。沿線の川崎大師(川崎市川崎区)への初詣客や、羽田空港の利用者の減少が影響した。

 小田急は42.8%減の140万2千人。例年は元旦に運行していた臨時特急の取りやめなども響いた。相鉄は42.6%減の42万5千人、東急は37.8%減の194万7千人だった。

 定期外輸送人員は、通学や通勤で使う定期券ではなく、普通券や回数券などで乗車した利用者数を指す。

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