三浦按針にちなんだ 平戸のバラ 新品種に登録 ANJINガーデンで育成

新品種に登録されたバラ「ウィリアム アダムス」(田中丸会長提供)

 バラ愛好家でつくる「日本ばら会」(東京)は、長崎県平戸市大久保町の「ANJINローズガーデン」に植えられているバラ「ウィリアム アダムス」を、国内の新品種に登録した。昨年12月15日付。
 同ガーデンは、徳川家康の外交顧問を務め、平戸で死去した英国人ウィリアム・アダムス(日本名・三浦按針)の没後400年を記念し、同市が按針の墓地の隣接地に整備。昨年11月に開園した。
 今回登録されたバラは、熊本ばら会の福島康宏さん(75)=熊本県宇土市=が「ニコロパガニーニ」と「ジャルダンドゥフランス」という品種を交配して作出。福島さんと親交のあった佐世保バラ会の田中丸栄子会長(79)が按針にちなんで命名し、同ガーデンに約100本植えた。赤色で房咲きなのが特徴という。
 田中丸会長は「(登録で)世界に通用するバラになり、うれしい気持ち。按針が生まれた英国をはじめ、世界中に広めていきたい」と話した。


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