メッツがリンドーア&カラスコを獲得 2対4の大型トレード

スティーブ・コーエンが昨年11月にメッツを買収したときからメッツがフランシスコ・リンドーアの獲得に動く可能性が取り沙汰されていたが、日本時間1月8日、遂にメッツのリンドーア獲得が実現した。メッツはインディアンスへアンドレス・ギメネス、アメッド・ロサリオ、ジョシュ・ウルフ、イサイアー・グリーンの4選手を放出してリンドーアとカルロス・カラスコの2選手を獲得するトレードが成立したことを発表。大幅な戦力アップに成功した。

リンドーアは現在27歳で、オールスター・ゲーム選出4度、ゴールドグラブ賞2度、シルバースラッガー賞2度の実績を誇るメジャーを代表するスター遊撃手。昨季は打率.258、8本塁打、27打点、OPS.750とやや低調だったが、2018年は38本塁打、25盗塁、2019年にも32本塁打、22盗塁を記録している。今季の年俸は2000万ドル前後まで上昇することが予想され、1年後のオフにフリーエージェントとなるため、インディアンスは放出を画策していた。

カラスコは現在33歳の右腕で、2015年から4年連続で2ケタ勝利を記録。2019年に白血病を克服してカムバック賞を受賞し、昨季はリーグ7位の防御率2.91をマークした。少なくとも2022年まで、オプションを含めると2023年まで契約が残っているため、今季終了後にマーカス・ストローマン、ノア・シンダーガード、スティーブン・マッツがフリーエージェントとなるメッツにとって非常にありがたい存在だ。

インディアンスへ移籍するのは若手4選手。25歳のロサリオは過去3年間、メッツの正遊撃手を務めてきたが、リンドーアと入れ替わる形でインディアンスへ移ることになった。22歳のギメネスは昨季メジャーデビュー。インディアンスでは正二塁手を務めることになりそうだ。20歳のウルフは2019年ドラフト2巡目指名の右腕。19歳のグリーンは2020年ドラフト2巡目指名の外野手。ともにメジャー経験はない。

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