買い物支援で実証実験 高齢者らにタクシー料金補助

高齢者らの買い物を支援する事業開始式に参加した関係者=平戸市、和く話く交流館

 平戸市生月町のNPO法人、山田・舘浦地区まちづくり運営協議会(川渕洋海理事長)は、高齢者らへの買い物支援としてタクシー料金補助事業の実証実験を始めた。12月まで1年間、利用状況を検証する。
 同協議会が昨年実施した住民アンケートで、高齢者を中心に買い物支援を求める声が多く寄せられた。これを受け、県市の担当者、専門家らを招いて検討を重ねてきた。
 同地区の75歳以上で運転免許証を持たないか返納した高齢者世帯、運転免許証を持たず障害者手帳を持つ家族がいる世帯が対象。500円券10枚を対象世帯に、1回だけ発行する。
 利用希望世帯は所定の申込用紙で申し込む。利用できるのは同町内を拠点に営業する生月タクシーだけ。同市が発行する「市高齢者いきいきおでかけ券」との併用が可能。同協議会事務局によると、同地区内の75歳以上の高齢者は約600人。
 7日、協議会事務局が入る同町の「和く話く交流館」で事業開始式があり、川渕理事長は「1年かけてニーズや利用者の声などを把握し、来年以降、どうするか考えたい」と話した。問い合わせは同協議会事務局(0950.53.1550)。

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