広島・森下「2年目のジンクス」心配なし! イベント&テレビ出演減が〝追い風〟に

今年も大活躍間違いなし!?

いわゆる〝2年目のジンクス〟は心配なさそうだ。昨季10勝3敗、防御率1・91の驚異的な活躍で新人王に輝いた広島・森下暢仁投手(23)に追い風が吹いている。

エース大瀬良やK・ジョンソンなど柱不在の投手陣をけん引し、チームが5位と低迷する中で希望の星となった森下は、本来ならオフにテレビ出演やイベント出演に引っ張りだこ…となるはずだった。ところが新型コロナ禍の影響で「感染防止という観点から選手が出演するようなイベント開催はほぼない。テレビ出演に関しても収録に制限があるので、例年に比べるとかなり減った」(チーム関係者)。

実際、森下のイベント出演はなく、テレビ出演も毎年恒例の「プロ野球NO1決定戦 バトルスタジアム」や地元局の年末年始特番に出演したのみ。オフ恒例のゴルフや釣りなどのロケは軒並み中止となり、拘束時間が比較的短いスタジオトークが中心だった。今のご時世では当然といえば当然だが「経験のない若手の場合、イベント出演やロケなどでスケジュールがいっぱいになって、肝心の練習がおろそかになってしまう場合がある」(球団スタッフ)。今オフに限ってはその心配もなく、期せずして野球に集中する環境が出来上がった。

「本当に上手くいった一年だと思うので、2021年がちょっと心配。オフの過ごし方は分からないので先輩に聞いてしっかりシーズンにつなげたい」と話していた森下は6日から鈴木誠也外野手(26)らと沖縄で自主トレをスタートさせた。新型コロナ禍による環境変化も味方に付けて、さらに進化したいところだ。

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