鷹が3年かけて調査したキューバの新星・ロドリゲスは「球速130キロ台から大化け」

ソフトバンクは10日、キューバ出身右腕のアンディ・ロドリゲス投手(22)を育成契約で獲得したことを発表した。背番号は140。身長185センチ、体重88キロで150キロ台中盤の快速球が武器だ。2019年「プレミア12」キューバ代表で、同国リーグでは昨季まで2年連続でイニング数を上回る奪三振数を誇った。

かねてソフトバンクはキューバの若手有望株を複数リストアップし、獲得調査を続けてきた。近年、枯渇気味とされたキューバ市場において時間をかけて見守り、3年間じっくりと成長を見極めてきた選手がロドリゲスだった。19歳の時点で球速は130キロ台だったが、当時から腕の振りが良く、球団は密着マークを続けて今回の獲得に至った。

キューバの新星は球団を通じて「ホークスと契約することが決まり、すごくうれしい。これからもっと投球術などを学び、素晴らしい投手になれるように頑張りたい」と意気込みを語った。デスパイネ、グラシアル、モイネロと常勝軍団の屋台骨を支えるキューバファミリー。ロドリゲスも「チームメートに3人のキューバ人選手がいることはすごく心強い。キューバの先輩たちに日本野球、文化などを教えてもらい、彼らと一緒にソフトバンクの優勝に貢献できるように頑張ります」と力強く誓った。

「世界一」を掲げるソフトバンクが早期支配下登録、その後の長期契約も見据えて獲得した快速球右腕。日本一V5、さらにその先へ、世界的有望株がまた一人加わった。

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