ドジャース 正三塁手のファースト・チョイスはターナー

ドジャースは正三塁手としてDJ・レメイヒューの獲得を検討していることが報じられているが、「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、ドジャースのファースト・チョイスはあくまでもジャスティン・ターナーと再契約を結ぶことだという。しかし、ドジャースとターナーのあいだには希望条件の面で大きな開きがあり、ドジャースが2年契約を希望している一方、地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」はターナーが4年契約を希望していることを伝えている。

現在36歳のターナーは2014年2月にマイナー契約でドジャースに加入。打撃改造に成功して正三塁手に定着し、2016年オフにフリーエージェントとなった際には総額6400万ドルの4年契約を結んでいた。契約最終年となった昨季は42試合に出場して打率.307、4本塁打、23打点、OPS.860をマーク。ドジャースでプレーした7年間で通算打率.302、OPS.886を記録している。

30台中盤を迎えても安定感のある打撃を維持しているターナーだが、年齢を考えると希望通りの4年契約を得られる可能性は低いと言わざるを得ない。昨オフはベテラン三塁手のジョシュ・ドナルドソンがツインズと4年9200万ドルの契約を結んだが、これは新型コロナウイルスのパンデミックが発生する前の話。また、ドナルドソンは契約時点でターナーより2歳若い34歳だった。ターナーと4年契約は36~39歳のシーズンをカバーすることになり、ドジャースが慎重になるのも当然と言える。

2019年に自己最多タイの27本塁打を放ち、2017年から3年連続で5割を超える長打率をマークしていたターナーが昨季42試合で4本塁打しか打てず、長打率.460(ドジャース加入後ワースト)に終わったのも気になるところ。経験豊富なベテランの1人としてドジャースに必要な戦力であることは間違いないが、ドジャースが4年契約というターナーの要求を受け入れることはないだろう。

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