「今年は面白い。実験的でもある」鷹ルーキーたちが驚異の身体能力を続々発揮!

衝撃の背筋力を披露したソフトバンク・笹川

ソフトバンクの新人が驚異の身体能力を発揮している。

新人合同自主トレは第1クールが12日に終了。オール高校生の支配下5選手の新人の中で特に注目を集めたのが、指名順位を早めて2位で指名した193センチの長身スラッガー〝ギータ2世〟こと笹川吉康外野手(18=横浜商)だ。

メディシンボールの後方投げでは驚きのパワーを発揮。他選手が13~15メートル台を計測する中で一人異次元の18・5メートルを記録した。過去のチームの新人記録を見ても前例のない数字。恐るべき身体能力を見せつけた。「背筋力ですかね。パワーにつながっていると思います」とニッコリだ。

この日はドラフト4位の川原田純平内野手(18=青森山田)が持久力測定のYOYOテストでその能力を存分に見せた。中学時代まで野球と並行して駅伝を走っており、小学校時代には全国大会で区間賞を取ったこともある実績を持つ。その肩書に偽りはなく、2280メートルを走り余裕のトップとなった。

「今年(の新人)は『面白い』という感じではないですか。実験的でもありますからね」と球団関係者の一人は胸を張る。

これまでのソフトバンクは一芸に秀でた選手を育成で指名。その中から千賀、甲斐、周東、石川らが支配下を勝ち取り台頭してきた。しかし、今回のドラフトではそうした垣根を完全撤廃。〝爆発力〟のある特長ある選手を支配下でも積極的に指名した。

将来のチームを見据えて指名されたバラエティーに溢れるルーキーたち。今後、次々とベールを脱いでいくことになりそうだ。

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