70代女性、1257万円被害 長崎 保釈金、弁護士費用名目で

 浦上署は12日、長崎市内の70代女性が保釈保証金や弁護士費用などの名目で、計1257万2千円をだまし取られたと発表した。特殊詐欺(架空料金請求詐欺)事件として捜査している。
 同署によると、昨年11月4日ごろ、女性宅に「県警防災コールセンターのオダ」を名乗る男から電話があり、「(ある)会社にあなたの個人情報が登録されている」「個人情報を消すために必要な番号を伝える」と言われ、複数の電話番号を伝えられた。その後も複数の男から電話がかかり、教えられた「個人番号」を別の男に伝えると、「逮捕される」と脅され、回避するための現金を要求された。
 信じた女性は7万2千円を指定された金融機関の口座に振り込み、その後も逮捕されないための保釈保証金や弁護士費用などとして、市内の公園で2回にわたって、計1250万円を受け取りに来た男に手渡した。指定された期限を過ぎても連絡がなかったため、女性が同署に被害を届け出た。

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