BSL4研究棟の建設費計上 国の本年度補正予算案 来年度末完成へ 長崎大発表

 長崎大は14日の定例会見で、長崎市の坂本キャンパスに建設中の感染症研究施設「バイオセーフティーレベル(BSL)4」(実験棟)に隣接して、新たに建設する研究棟の建設工事費が国の2020年度補正予算案に計上されたと発表した。
 研究棟は7階建てで、延べ床面積3500平方メートル。21年度末の完成を予定し、実験棟北側のグラウンドの一部に建設する。建設工事費は入札前だとして非公表。
 研究棟では、実験棟利用者の教育訓練や、実験棟の管理業務を担うほか、新型コロナウイルス感染症に関する研究にも取り組む。
 この他、21年度の国立大学法人運営交付金では、▽今年夏に完成する実験棟の運営費や共同研究費7900万円▽熱帯医学研究所のケニア拠点の研究設備費3億7千万円▽同拠点の教員を1人増員する人件費1500万円▽情報データ科学部の教員を2人増員する人件費2500万円-が認められた。
 同大の横町直明理事(財務・施設担当)は「感染症に関するものは重点的に文部科学省から予算を付けてもらった。研究棟は長崎大にとってシンボリックな予算。非常に多くの予算をいただいた」と述べた。

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