メッツがホゼ・マルティネスを獲得 対左のプラトーン要員

控えの右打者を探していたメッツがホゼ・マルティネスと1年契約で合意したことが明らかになった。マルティネスは12月上旬にカブスからノンテンダーFAとなっていた。メジャーとマイナーで年俸が異なるスプリット契約となっており、メジャーでは年俸100万ドルに加えて最大50万ドルの出来高が設けられていることが報じられている。一方、マイナーでの年俸は22万5000ドルとなる。対左のプラトーン要員としての起用が有力だ。

メッツのサンディ・アルダーソン球団社長は「外野を守ることのできる右打者」を補強ポイントに挙げていた。指名打者制が採用されない場合、左翼ドミニク・スミス、中堅ブランドン・ニモ、右翼マイケル・コンフォートと外野3人がすべて左打者となってしまうからだ。守備は決して上手くないマルティネスだが、対左のプラトーン要員として外野の両翼を守ることになるだろう。

現在32歳のマルティネスは2016年にカージナルスでメジャーデビューし、2017年に打率.309、14本塁打、OPS.897、2018年にも打率.305、17本塁打、OPS.821の好成績をマーク。ところが、2019年は打率.269、10本塁打、OPS.751と成績を落とし、レイズとカブスでプレーした昨季は34試合に出場して打率.182、2本塁打、OPS.561という自己最悪の成績に終わった。特にカブス移籍後は21打数0安打と全く戦力にならなかった。

マルティネスの最大の魅力は左腕に対する強さであり、キャリア通算で打率.307、OPS.915をマークしている(対右は打率.283、OPS.765)。よって、メッツでも相手投手が左腕のときにスミスやニモに代わって出場することになるだろう。

なお、メッツはジョージ・スプリンガーの獲得に動いていることが報じられており、マルティネスの出場機会に大きな影響を与える可能性がある。また、指名打者制が採用される場合、マルティネスの出場機会は増加することになりそうだ。

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