レメイヒューは6年9000万ドルとの報道 投手補強も可能に

メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドによると、ヤンキースとの再契約が合意間近であることが報じられているDJ・レメイヒューは6年9000万ドルの契約を得る見込みであるようだ。地元紙「ニューヨーク・ポスト」のパット・ラガーゾによると、ドジャースは4年6000万ドル、ブルージェイズは4年7800万ドルの契約をオファーしていたようだが、レメイヒューは総額で上回るヤンキースとの6年契約を選択した。

ぜいたく税の対象となる年俸総額には契約総額を契約年数で割った平均金額が加算されるため、レメイヒューが6年9000万ドルの契約を結んだ場合、ヤンキースの年俸総額には今季から6年間、1500万ドルが加算される。

選手の契約情報に詳しい「Cot’s Baseball Contracts」によると、ヤンキースの年俸総額は現時点で1億7500万ドル弱。これにレメイヒューの1500万ドルを加えると約1億9000万ドルとなり、ぜいたく税の課税ラインとなる2億1000万ドルまで2000万ドルほどの余裕がある。

ヤンキースはこの2000万ドルを使って投手の補強に動くとみられる。「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲールはヤンキースが先発投手の補強に動く方針であることを伝えており、もちろん田中将大との再契約も選択肢の1つとなるだろう。

「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールによると、レメイヒューは総額9000万ドルの契約を欲しがっていたという。一方のヤンキースはレメイヒューとの再契約に加えて投手の補強を行う必要があるため、1年あたりの年俸を下げたいと考えていた。その結果、双方の思惑が一致して6年9000万ドルという契約で合意に至ろうとしているようだ。

ヤンキースとしては今オフの最優先課題をクリアしたうえで投手の補強を行う余裕も残すという最高の結果になったと言える。2009年以来のワールドシリーズ制覇に向けて、次は田中との再契約に動くのだろうか。

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