羽田空港と川崎・殿町地区結ぶ橋、「愛される橋」へ名称募集

名称を募集する「仮称羽田連絡道路」の完成予想図(川崎市提供)

 羽田空港と川崎市を橋で結ぶ「仮称羽田連絡道路」について、川崎市と東京都は15日、橋の名称募集を始めた。2022年3月末までの開通を目指しており、同市は「みんなに愛される橋を目指す」としている。

 橋は、多摩川で隔てられている羽田空港と、ライフサイエンス分野の研究機関が集積する川崎市川崎区の殿町地区(キングスカイフロント)を結び、長さ約600メートル。市と都、国土交通省が協力し整備している。

 当初の開通時期は東京五輪・パラリンピックを見据え20年7月ごろとされたが、河口部に想定を超す土砂が堆積しており21年3月末に延期。さらに19年秋の台風19号に伴う増水で川底に大量の土砂がたまり、「21年度内」に先延ばしとなっている。現在、橋桁はかかっており、今後は歩道の設置や陸上部の工事などを進める。

 名称には「橋」か「ブリッジ」を入れることが条件で、だれでも応募できる。市ホームページの専用フォームのほか、ファクスなどでも受け付ける。募集期間は2月15日まで。行政機関や地元住民らで構成する検討委員会が選定し、最優秀作品の応募者は式典に招待し記念品を贈呈する。

 問い合わせは、市広域道路整備室電話044(200)0436。

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