灯台に懸垂幕 医療者へエール 「118番の日」合わせ長崎海保

「118番の日」に合わせ、医療従事者に感謝する懸垂幕を灯台に掲げる長崎海上保安部の職員=長崎市丸尾町

 「医療従事者の皆様 心より感謝いたします」-。新型コロナウイルスの感染「第3波」が広がる中、長崎海上保安部は18日、「118番の日」に合わせ、長崎市丸尾町の長崎港旭町防波堤灯台に医療従事者を応援する懸垂幕を設置した。
 海の事故を通報する118番は海上保安庁が2000年5月に導入。周知を図ろうと10年に「118番の日」が制定された。
 懸垂幕は、昨年10月に同海保に配属された津野田杏実さん(21)のメッセージが採用された。津野田さんは、看護学生である高校時代の友人から病院実習の話などを聞き、「大変な現状を知った。医療従事者は感染予防のため、ごみ捨てなど小さなことまで気を使っていた」と話し、エールを送ろうと思ったという。
 同海保を管轄する第7管区海上保安本部の昨年の118番通報は3万1636件。このうち海難通報は239件、人身事故通報は132件、大半が間違いやいたずら電話だった。
 同海保は「118番は海難や海での犯罪に敏速に対応するためのもの。正しい利用をお願いしたい」と呼び掛けた。

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