110番「慌てずゆっくり」 一日通信指令官がPR

110番の適切な利用をPRする櫻間さん(左)とキヨちゃんぽんさん=県警本部

 「110番の日」に合わせて県警は10日、一日通信指令官に長崎市の観光大使「ロマン長崎」の櫻間涼花さん(24)、同副指令官にお笑い芸人の長崎亭キヨちゃんぽんさん(40)を任命し、110番の正しい利用を呼び掛けた。
 2人は県警本部でパネルを使って110番の仕組みを解説。通報の模擬体験を通じて「事件や事故が発生した時間と場所、どんな状況なのかを落ち着いて伝えることが大切」などといった注意点を説明した。
 櫻間さんは「かけるかどうか迷った場合は警察相談電話(♯9110)を活用して」、キヨちゃんぽんさんは「事件や事故がないのが一番だが、万が一の時は慌てずゆっくり」とPRした。
 県警によると、2020年の110番通報の受理件数は約6万9千件。このうち、いたずらや間違い電話などが約1万800件に上り、全体の約16%を占めるという。2人は「110番は県民の命を守る大事な緊急ダイヤル。適切な利用を」と呼び掛けた。
 例年、JR長崎駅前などでPRイベントを実施していたが、今年は新型コロナウイルスの影響で中止。県警は2人がPRしている様子を動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信する。

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