ロイヤルズ 元守護神のウェイド・デービスとマイナー契約

ロイヤルズは日本時間1月21日、フリーエージェントの救援右腕ウェイド・デービスとマイナー契約を結んだことを発表した。デービスは昨季がロッキーズとの3年5200万ドルの大型契約の最終年だったが、右肩を痛めて5試合しか登板できず、9月下旬に解雇。シーズン閉幕を待たずにフリーエージェントとなっていた。2013年から2016年まで4年間ロイヤルズでプレーしており、5年ぶりの復帰となる古巣で復活を目指す。

現在35歳のデービスは2017年オフにカブスからフリーエージェントとなり、3年契約でロッキーズに加入。移籍1年目の2018年こそリーグ最多の43セーブを記録してクローザーの役割を果たしたが、2019年は15セーブで防御率8.65、昨季はわずか2セーブで防御率20.77とピッチングが崩壊し、全く戦力にならなかった。

カブスへトレードされる前の3年間はロイヤルズのセットアッパーないしクローザーとして素晴らしい活躍を見せ、2014年は防御率1.00、2015年は防御率0.94、2016年は防御率1.87をマーク。特に2015年はチームのワールドシリーズ制覇にも大きく貢献し、ワールドシリーズの胴上げ投手にもなった。

ロイヤルズは昨季、デービスの前にロイヤルズでクローザーを務めていたグレッグ・ホランドや、かつてカージナルスで絶対的守護神として活躍したトレバー・ローゼンタールをマイナー契約で獲得して復活へ導いており、デービスにも同様の復活劇を期待しているとみられる。

ローゼンタールはメジャー昇格を果たした場合の年俸が125万ドル、さらに最大112.5万ドルの出来高が設けられていることが報じられているが、これは奇しくも昨季ロイヤルズがホランドと結んだ契約内容と全く同じ。開幕ロースター入りできなかった場合にオプトアウト(契約破棄)できる条項が盛り込まれている点も共通している。

デービスが5年ぶりに復帰する古巣ロイヤルズで復活を遂げることができるか注目したい。

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