バウアーの行方は? MLB公式サイト6人中5人がエンゼルス予想

ジョージ・スプリンガーとDJ・レメイヒューがフリーエージェント市場から姿を消し、「ビッグ4」のうち市場に残っているのはJ・T・リアルミュートとトレバー・バウアーの2人だけになった。リアルミュートはフィリーズとの再契約が有力視されているが、昨季サイ・ヤング賞を受賞したバウアーは移籍先としてどのチームを選ぶのだろうか。メジャーリーグ公式サイトでは6人のライターが移籍先を予想。6人中5人が移籍先にエンゼルスを挙げた。

各球団が戦力補強を進めるなかで、バウアーを獲得できるだけの資金を残しているチームは少なくなってきている。「ESPN」のジェフ・パッサンは、ドジャースがバウアーの動向を注視しており、価格次第では獲得に動く可能性があることをレポート。一方、メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドは、スプリンガーを獲得したブルージェイズがバウアー争奪戦から撤退したわけでないことを報じている。

そんななか、メジャーリーグ公式サイトではフェインサンド、アンドリュー・サイモン、マット・ケリー、サラ・ラングス、マニー・ランダワ、ポール・カセラの6人が主要なフリーエージェント選手の移籍先を予想。バウアーについて、フェインサンドはメッツ移籍を予想したが、それ以外の5人はエンゼルスをバウアーの移籍先に挙げている。

フェインサンドは「マーカス・ストローマンが出場辞退明け、ノア・シンダーガードがトミー・ジョン手術明けのため、メッツが優勝を狙ううえでバウアーは必要な戦力だ」と指摘。メッツはスプリンガー獲得を狙っていたため、スプリンガー資金をそのままバウアーに回す可能性もある。

残る5人は「ホゼ・キンターナを獲得したとはいえ、先発の補強は必要だ。バウアーは最高の選択肢であり、マイク・トラウトをポストシーズンに連れていくための大きな戦力アップになる」、「バウアーを最も必要としているのはエンゼルスだ」、「エンゼルスの先発ローテーションは大幅なグレードアップが必要だが、まだ実現していない。フリーエージェントの最高の投手を獲得すべきだ」など、エンゼルスにはバウアーが必要であると主張。ただし、ぜいたく税など予算面の問題に言及している者がいない点には注意が必要だ。

エンゼルスは大谷翔平を先発ローテーションに組み込む関係で6人制ローテーションを採用する必要があるため、バウアーが希望する「中3日での登板」が実現する可能性が最も低いチームの1つである。エンゼルスにエース級の投手が必要であることは事実だが、ライター陣の予想通り、エンゼルスはバウアー獲得を実現させることができるのだろうか。

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