カツオが旬を迎えつつある。競泳の北島康介杯第1日(22日、東京辰巳国際水泳場)、男子200メートル自由形で松元克央(23=セントラルスポーツ)が金メダルへの第一歩を踏み出した。
2019年の世界選手権で銀メダルを獲得した得意種目で前半から飛び出すと、後続を大きく引き離し、1分45秒13の日本新記録を叩き出して優勝。「素直にうれしく思う。年末年始にたくさんトレーニングした成果が出た。(日本新が)出たらいいなと思っていて、それがかなったので実力がついているなと思った」と手応えを口にした。
ただ、満足はしておらず「無駄な力を使わずに(最後にスピードを)上げられるかが課題。今回は無駄な力を使わずにできた。五輪本番のレースの参考になるので、この延長線上でもっとタイムが上がる泳ぎを作れれば、さらにタイムが伸びるのではと考えている」とさらなる高みを見据えた。
東京五輪は新型コロナウイルス禍の影響で1年延期となったものの、終息する気配は見られない。一部の海外メディアからは中止論が飛び出す事態となっているが「僕は準備するしかない。金メダルへの準備、相当な覚悟を決めて練習するのみ」ときっぱり。表彰台の頂点へ、己の力で道を切り開いていく。