【スピードスケート】高木美帆が女子1000メートル優勝で3冠を達成

女子1000メートルで優勝した高木美帆(代表撮影)

スピードスケートの全日本選手権2日目(29日、北海道・明治北海道十勝オーバル)、女子の1000メートルでは、平昌五輪で金、銀、銅メダルを獲得した高木美帆(26=日体大職)が1分14秒02で優勝した。2位は1分15秒90で山田梨央(23=直富商事)、3位は1分16秒26で高木菜那(28=日本電産サンキョー)だった。平昌五輪500メートル金メダルの小平奈緒(34=相沢病院)は1分16秒34で4位に終わった。

ゴール直後、思わず「あーっ」と低い声が漏れた。リンクレコードを更新する好タイムだったが「体の調子や昨日の結果から見ると(1分)13秒出ていてもおかしくないかなと感じていた。(1分)14秒の壁を越えられなかった。滑っていても思い当たる節があったので、そういった反省点も込み上げてきた」と悔しさをにじませた。

とはいえ、28日の500メートル、3000メートルに次ぐVで、見事3冠を達成。前人未踏の5冠も視界に入ってきた。30日の1500メートル、5000メートルの出場については「この感じなら大丈夫だと思う」と明かした上で「まずは1500メートルでしっかりと(力を)出すことが自分の中で、5冠以上に大事にしている部分でもあるので、一つひとつ課題を越えていきたい」と決意を述べた。

完全制覇へ、スピードスケート界の歴史に新たな1ページを刻むことはできるか――。

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