〝マット界随一の偏屈者〟こと鈴木秀樹(40)が25日、謎を残し日本をたった。
この日の午後、鈴木は羽田空港の国際ターミナルに姿を見せた。新型コロナの影響で便数が大幅に減り閑散とする空港で取材に応じたが、出国先やその目的など口にせず「コロナがまだ続きますけど、我々が立ち上がる姿を皆さんに見せたいです」などと要領を得ない言葉を並べるばかり。今後についても、試合出場の予定がないことを挙げて「単に需要が少なくなってきたのかと思います」と笑った。
出国の理由については「傷心ですよ! 小林さんが、小林軍団としてではなく関本大介と組んで世界タッグに挑戦するって聞いて傷ついた。だからです」と声を荒らげてアブドーラ小林(44)のせいだと力説。だが、その後も「出国先? シンガポールです。ジェームズ・ナカシマ戦で青木真也のセコンドに就きます。俺たちは、ファミリーだ!」と22日に格闘技団体「ONE」ですでに行われた試合を挙げるなど偏屈を貫いた。
ならばと帰国のタイミングを聞けば「SMAPが再結成したら」「将軍岡本の寝つきが良くなって目の下のクマが取れたら」「プロレス代理戦争シーズン3が始まったら」など、片道切符であることを示唆し、そのまま機上の人となった。
いったい彼はどこへ何のために旅立ってしまったのか。一昨年には米国のプロレス団体「WWE」にゲストコーチとして招かれ、指導を行っている。そこで高い評価を受けていたことを考えれば、このままWWE入りとなるのが本命と言えそうだが、果たして…。